じんましん

じんましん(蕁麻疹)とは

 じんましん(蕁麻疹)とは皮膚が赤く腫れ、かゆくなった状態です。じんましんの作用はマスト細胞が放出するヒスタミンという物質によって起こります。ヒスタミンが血管に作用すると、血管中の血漿成分が外側に漏れ出ます。そのため皮膚が赤く腫れあがります。また、ヒスタミンはかゆみを引き起こします。

じんましんの原因

 ジンマシンの原因はアレルギーと関係するものと無関係のものがあります。マスト細胞からヒスタミンを放出させる刺激はすべてジンマシンの原因になる可能性があるので、原因を特定することは困難ですが、一般的には薬、食べ物、虫刺され、感染、ストレス、物理的な刺激などが考えられます。

じんましんにならないための日常生活のポイント

・原因をさぐるよう努める

 どのようなときにジンマシンがでるか自分で気をつけていましょう。医師の診察を受けるときには自分の意見を参考にして血液テスト、皮膚テスト、除去・負荷試験などで検査してもらいましょう。

・原因を避ける

 原因を特定することができたらその原因を日常生活からなるべく除きましょう。

・飲酒避ける

 飲酒は血行が良くなりじんましんができやすくなります。なるべく飲まないようにしましょう。

・着色料や防腐剤の入った食品はなるべく避ける

 食品に使用される着色料や防腐剤の中にはじんましんをできやすくするものがあります。

・アスピリンやそのほかの解熱鎮痛薬はなるべく使わない

 アスピリンや非ステロイド系消炎鎮痛剤はじんましんを誘発することがあります。注意して使いましょう。

・かぜをひかないように気を付ける

 風邪をひくとじんましんが起こりやすくなります。風邪をひかないように普段から気を付けましょう。

・慢性ジンマシンでは体調管理をしっかりと

 難治性の慢性じんましんではまれにほかの病気が潜んでいることがあります。健康診断を受けるなどこまめに体調をチェックしましょう。

・皮膚をかいたり圧迫することを避ける

 皮膚をかいたり圧迫したりするとじんましんがひどくなります。かゆくてもがまんです。

・ストレスがたまらないようにする

 精神的ストレスはじんましんの要因の一つです。ストレスを解消する方法を見つけましょう。

・医師の指示にしたがって気長に治療する

 急性のジンマシンは1か月ほどで治りますが、慢性ジンマシンは気長に治療する必要があります。さまざまな薬がありますので、医師と相談しながら自分にあった薬をみつけて根気よく治療しましょう。

 処方された薬が身体にあわなかったり効果があまりないと思う場合には率直に医師に相談しましょう。患者と医師が二人三脚で治療にあたることが症状改善への近道です。

じんましんの治療

 じんましんの治療では、多くの場合マスト細胞から放出されるヒスタミンの作用を抑える薬を使います。また、炎症がひどい場合には状況によってステロイド外用薬を併用します。クリニックにご相談ください。